イントロダクション
工房、L.C.factoryにて開発されたゾイド。
ゾイドコアは元々シールドライガーのものであったが、エヴォリューションコクーン現象を起こし進化。ライガーゼロともブレードライガーとも違う、別系統のゾイドへと生まれ変わった。
近接白兵戦を得意とする乗り手の特性に合わせて、ライガーゼロのフレームをベースに構築されており、射撃武装は最低限しか装備していないが、反応速度・格闘戦能力はシュナイダーすら上回る。
フリーのゾイドウォーリアーとして、相棒たる乗り手と共に未知なる世界へと旅立って行く。
スペック
機体名 : |
LIGER ZERO aire(ライガーゼロ アイレ) |
製造メーカー: |
L.C.factory |
パイロット : |
アリア=ロー |
用途 : |
攻撃、対機甲、対ゾイド |
全高 : |
8.9m |
全長 : |
22.3m |
重量 : |
110t |
最高速度 : |
430km/h |
型式番号 :
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LCZ-X000
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火器兵装 :
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AZ-200mm 2連奏ショックカノンU(胴体下部)
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格闘兵装 :
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レーザーファング(牙)、ストライクレーザークロー改(足爪)×4 EシールドブレードU
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推進機関 :
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マグネッサースラスターU(背部)
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特殊装備 :
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スタティックジェネレーター改×2(背部) ドラムコンデンサー改×2(腰部) |
機体概要
ライガーゼロのフレームをベースとし、CAS機能をオミットした純粋な格闘戦特化ゾイド。
シュナイダーのコンセプトに似ているが、エネルギー消費が激しいシュナイダーは乗り手曰く「無駄使いの極み」らしく余り好んでいないので、開発を担当したL.Cファクトリー代表のアリーシャ=グレイシアが温めていた、新型ゾイドのアイデアを盛り込んだ機体となっている。
どちらかというとブレードライガーがコンセプトベースとなっている。
パイロットのサポートの為、通常機よりもセンサー類が多く装備されている。また、機体各部に放熱用の冷却フィンが多く装備されている為、機体に掛かる負担が歴代ライガー系と比べ圧倒的に少なく、長時間の戦闘が可能。
機体特徴としては、最高速度よりも反応速度と機体追従性を重視している。
コックピットの一部にL.C.メタルという、ある種の精神感応金属を使用しており、パイロットと機体のリンク補助機能となっている。
火器兵装
■AZ-200mm 2連装ショックカノンU
本体下部に装備されている本機唯一の射撃武装。
不可視の衝撃波を砲弾として撃ち出す。
データー元のライガーゼロに装備されているショックカノンよりも口径は小さくなっているが、その代わりに通常射撃と拡散の撃ち分けが可能であり、連射力・射程共に向上しているので十分にメインとしての火力を有している。
格闘兵装
■レーザーファング
牙に装備されている格闘武装。
取り立てて変わりないように見えるが、素材・EN伝導率等マイナーチェンジを繰り返しており、本機のゾイドコアの出力の高さもあって必殺ともいえる威力を持つ。
■ストライクレーザークロー改
爪に装備されている格闘武装。
L.C.factory製のクロー系でも、「改」タイプと呼ばれる熱伝導率の高い素材を用いた基本性能向上タイプの武装。今までの「改」よりも形状に改修が施された次世代モデル。
出力は平均的なオレンジクラスであるが、それでも大型ゾイドの重装甲ですらたやすく引き裂く威力を持つ。格闘で多用するであろう前足と、移動の際にスパイクとして機能する後ろ足で、爪の形状が若干異なるが威力は同じ。
■EシールドブレードU
機体側面のウェポンアームに装備されている格闘武装。
Eシールドを応用した高出力のエネルギーブレードを発生させる。ブレードの色はL.C.factoryでの最高出力とされる紫に匹敵する青。これはパイロットであるアリアのイメージカラーでもある為、本機を代表する武装ともなっている。
ウェポンアームはある程度フレキシブルに可動するため、切り払い等の斬撃も可能。また、サブスラスターも内蔵しており、通常時の加速補助だけでなく、姿勢制御やブレード斬撃時の加速補助等、多様な使い方が可能。
平面のEシールドを展開することも可能であるが、本機とパイロットであるアリアの戦闘スタイル的に、余り受け止め防御するという立ち回りをしないため、使用率は少ない。むしろブレードで切り払いすることの方が多い。
スタティックジェネレーターと併用することで、赤雷を纏った状態に移行し、効果範囲・威力が飛躍的に向上する。出力を絞ることで、相手を必要以上に傷つけることなく無力化も可能。
特殊装備
■スタティックジェネレーター改&ドラムコンデンサー改
背部、腰部に装備されている電撃発生増幅装置。
ライガーゼロイクスに装備されていた同装備を改修したもの。射撃としての機能をオミットし、その代わりにブレードの威力向上装備と割り切って調整されている為、機体負荷の軽減に成功している。
イクスと違い、赤い電撃を生み出す。
パイロット設定
名前:アリア=ロー(Aria=Low)
辺境のコロニーで生まれ育った少女。
先天的に目が見えず、ハンデを抱えているが、両親やコロニーの住民の助けもあり、礼儀正しくまっすぐ成長する。基本的に杖を持っているが、類い稀な感覚能力と絶え間ない努力により、健常人とほぼそん色ない生活が可能となっている。
普段は丁寧な口調で話し、温和な印象であるが、妙に小言を言うときがある。コロニーの住民曰く、怒らせると一番怖い人物とのこと。
幼少期に旅の剣士から剣術の手ほどきを受けており、その後は我流で腕を磨いている。ちなみに常時持っている杖は仕込み杖となっている。
まだ上手く生活できなかった頃、誤ってコロニーから出てしまい、その際に出会ったシールドライガーの乗り手となる。
驚くべきことにライガーと意思疎通が可能であり、何となく他のゾイドとも会話ができるという、特殊な能力を持っている。五感の一つである視覚を失っている為、ヒトが本来持っている能力が呼び覚まされたのではという見解もあるが、真相は謎のままである。
ちなみに昔、ゾイドと感応し、様々な力を発揮した「感応者」と呼ばれるものがいたそうな……。
一応、ゾイドの操縦は可能であるのだが、盲目により計器類などがチェックできない為、ライガー自身に聞きながら操縦を行うという、ある種特異な操縦を行っている。
家族同然に育ったライガーと共に、コロニーを守るためにバックドラフト団崩れの野党とたった一人で交戦。ただのシールドライガーとは思えないような反応速度と格闘戦能力で奮戦するが多勢に無勢。おまけに頭目の駆るジェノザウラーに苦戦を強いられ、あわや絶体絶命というときに、近隣で土地神様と呼ばれている白い狼型ゾイドと、そのゾイドが統括する野良ゾイドたちに助けられる。
その後、L.Cファクトリーに連れられた際、シールドライガーのゾイドコアがエヴォリューションコクーン現象を起こす。アリーシャ曰く、ゾイドコアがそうして進化することは極稀にだがあり、過去の記録でもそういったことがあったという。
また件の白い狼型ゾイドはL.Cファクトリーにとっても縁のあるゾイドらしく、彼女が気にかけた者ならば力になってもいいと取引を持ちかける。それはエヴォリューションコクーン現象を起こしたライガーのデータを取らせてもらう引き換えに、ライガーの新しいボディーを開発するという破格の待遇であった。
■特殊能力
全力で集中することでライガーとのシンクロ状態へと移行し、文字通りの人機一体の行動が可能となる。能力使用時はセンサーの情報を含め、周囲360度の知覚が可能となる。
その際にライガーのセンサー類を共有することで、一時的に視覚を取り戻す事ができるが、戦闘用ゾイドからフィードバックされる膨大な外部情報はアリア自身の脳に多大な負担をかけるため、システム上でリミッターを設けている。また、ライガー自身がアリアの体調を鑑みて無理と判断した際は、強制的にシャットダウンすることもできる。
作品解説 by 流遠亜沙
2017年に発表された『アニマウルペス』から約4年半……眠れる獅子がついに目覚めた!
近年は美少女系での活躍が主でしたが、そんな紙白さんがまたゾイドを……感慨深いったらありゃしない! まったく、待たせすぎだぜ……!!
そんな久々の改造ゾイドのベースはコトブキヤのライガーゼロ(正確にはイクス)。比較的ベーシックな機体だからこそ、製作者の個性が発揮されるというもの。ぱっと見はベースと大きく違わないものの、よく見るとメチャクチャ変わっているという、まさに紙白アレンジ。これぞVer.Ka。同じキットがベースであるライガーゼロ・オーガと比べると、その変化と技術の向上が感じられます。
しかもパイロットは件の美少女プラモ・メガミデバイスのアリアさん……なんて事してくれたんだ! こんな相乗効果は反則だろ!? 設定もばっちりあるし、どんだけ楽しませてくれるんだ、アンタって人は!?
端的に言って今回のライガーゼロ アイレ――超たまらん……。
こんなの見せられたら、また定期的に紙白さんのゾイドが見たくなっちゃうじゃない! 責任取りなさいよね……!?
製作者コメント by 紙白
久しぶりのゾイド改造なんで、リハビリもかねてシンプルに行きました。
見ての通り「アリアのライガー」になってます。
オーガのリメイク的な雰囲気もすこーし有りますが、紙白流ブレードライガーでしょうか。
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