スペシャルコメント


 

■enigma9641さんからのスペシャルコメント

 

皆様初めまして、enigma9641と申します。

ネット上で偶然見つけて気に入った小説の作者様とネット上で知り合って、メールで様々なやり取りをして、登場機体を作らせてもらって、イベントで実際にお会いして意気投合して、こうしてサイトに掲載される日が来たことに感謝感激感動しています。

 

さて、流遠亜沙さんから制作者コメントで想いの丈を綴っていいとのお許しが出たので、せっかくなのでベアトリーチェとの出会いまで遡って色々な心の内を書かせてもらうことにします。

 

旧サイトを見つけたのはゾイド熱が再燃してゾイドの二次小説を探して読み漁ろうとネットで検索していた時の事です。

小説投稿サイトの一つ、アルカディアで『真説・漆黒の狂襲姫』を発見しリンクをたどって辿り着きました。

自作の改造ゾイドを掲載し、その機体を主人公機とした長編小説を掲載する・・・。

当時の自分が期待していた物以上の作品がそこには存在していました。

 

〈ベアトリーチェ ドゥエ・スパーダ〉との出会いは、旧サイト掲載の連載小説「漆黒の狂襲姫」のスピンオフの「宵闇の凶終姫」の後半です。

本来格闘装備を持たず、索敵・諜報・後方撹乱に秀でる隠密ゾイドのヘルキャットに、双剣を装備して近接格闘をさせるというコンセプトに一発で惚れました。

同時にライガー全盛の時代にゾイドファンになった者の常として一部の超大型を除き大型高速ゾイドばかりを気に入っていましたが、小型ゾイドのヘルキャットにも目を向け、ヤフオクで落札する切っ掛けになりました。

 

その後新規サイトという形で復活し看板娘となったベアトリーチェを見ているうちに我慢出来なくなって、落札した新ゾイド版とノワールのニコイチ・スピノサパーの黄色のゴムキャップで旧サイト時代のベアトリーチェを再現したのが始まりです。

そのまま勢いに任せて流遠亜沙さんにメールで小説から読み取り切れなかった設定を聞き出そうとしました。

その中で「狂襲姫」シリーズのリメイクを考えている事、その中でベアトリーチェのカラーリングも変える事を教えていただきました。

そこから流遠さんと装甲やフレーム、ゴムキャップの配色や二振りのブレードの形状などを話し合い、現在のデザインに落ち着きました。

 

あとは直接作るだけでしたが、人生初のエアブラシで人生初のゾイド全塗装、慣れるまで大変でしたし苦労もしました。

肝心の〈ムラサメ・セット〉は、元ネタの〈ハヤテライガー〉を持っていた事もあって可動部の構造も簡単に決まりました。

刀身パーツはプラ板積層の削り出しで左右非対称なのでうまくいきましたが、可動部を後々分解出来るようにした為に出来た小さなパーツにピンバイスで穴を開ける際に何度も割ってしまい苦戦しました。

エアインテークは、実際の制作の際に胸部の小口径2連装レーザー機銃が胴体パーツの留め具になっていて、このパーツの代わりに留め具になる装備がいるなと考えてアイディアを出したものです。

 

そんなこんなで原型が出来上がって流遠さんにOKを頂いた〈ベアトリーチェ ドゥエ・スパーダ〉でしたが、ZAODへの参加を進められて新作の作製に入ったことで装備の塗装を先送りにしていました。

結局、新作は完成せず、前日深夜に塗装を進めて睡眠時間をとって当日時間ぎりぎりまで作業していました。

当日流遠さんとお会いして、なんとか完成させて持ってきた〈ベアトリーチェ ドゥエ・スパーダ〉に喜んでもらい、流遠さんの持ち込んだヤミヒメ達と並べて撮影できたのはZAODに参加して一番の思い出です。

 

ZAOD終了後のメールのやりとりで、サイトで紹介ページを作ってもらえると聞いて、撮影ブースをでっち上げての撮影にも挑戦することになりました。

とはいうものの、それまで分解して保管しておいた時の塗装剥げも相まって、第6回ZAODin秋葉原での輸送ダメージで酷い事になりまして。

右肩のリタッチで出来てしまった塗料の凹凸が心残りです。

また、本来全塗装するならやってしかるべきパーティングライン消しに手を出していません、素組に全塗装、武装パーツのスクラッチと最小限の工作です。

分解とゼンマイでの歩行ギミックは残すつもりでしたので合わせ目消しは元から考えていませんでした。

今の自分の実力ではそこに手を出したら収拾がつかなくなると思いスルーしてしまった部分です。

いつの日かHMMヘルキャットが発売されるか、ヘルキャットの可動改造に手を出す時にリベンジしたいと思っています。

 

短編小説の方も一足早く読ませていただきましたが、健気で可愛くて格好いいベアトリーチェの活躍を見る事が出来ました。

詳細な感想はネタバレになるので省略しますがそちらもお薦めですっというか、旧サイト掲載の〈狂襲姫〉シリーズが前提にあるので小説が本体です。

立体化はあくまでファンとして我慢できなくなって流遠さんに監修してもらって作らせていただいた物なのです。

流遠亜沙さんの素晴らしい小説とベアトリーチェの可愛さあってこその作品なので、小説でのベアトリーチェの活躍の想像の一助になって皆さんがもっとベアトリーチェを好きになってくれたら幸いです。

 

自サイト掲載の機体の制作を快諾し快く設定や今後の予定を教えてくださった流遠亜沙さん、流遠亜沙さんと実際にお会いしベアトリーチェを展示する機会をくださったZAOD執行部の皆様、そしてこのページを見てくださっている総ての方に、ありがとうございました。

 

2015.11.24 enigma9641 

 

 

仮想人格と一緒に

 

 

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